【武将】第40話 前進あるのみ
「心こそ 軍する身の命なれそろゆれば生き 揃はねば死す」貴殿は、この歌を覚えておいでかの?わしが最初に語らせてもろうた、島津忠良公の「いろは歌」のひとつじゃ。この歌にはの、「いにしへの 道を聞きても唱へてもわが行ひに せずばかひなし」という歌もあっての、
「心こそ 軍する身の命なれそろゆれば生き 揃はねば死す」貴殿は、この歌を覚えておいでかの?わしが最初に語らせてもろうた、島津忠良公の「いろは歌」のひとつじゃ。この歌にはの、「いにしへの 道を聞きても唱へてもわが行ひに せずばかひなし」という歌もあっての、
武田信玄殿の話じゃが、信玄殿が学ぶということについて次のように申されたそうじゃ。「人にとって学問とは、木に枝葉が必要なようにとにかくなくてはならぬものである。ただし学問とは書物を読むことばかりをいうのではない。各自が必要な道について深く学ぶことをいうのである。武門の家に生まれた者は
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今日は戦国の世を実力一本で渡り歩き、一兵卒から大名にまで出世を果たした藤堂高虎殿の話でもしようかの。高虎殿は何度も主君を替えた変節漢として知られることが多いが、この時代に家臣が主を替えることは特別おかしなことではないのじゃ。むしろ主を替えられるということはそれだけの実力の持ち主であ
今年の秋には国の行く末を決めるであろう入れ札じゃの。貴殿は行かれるご予定か?たかが自分ひとり入れ札にいかねども大勢に影響はないと思われるかもしれぬがそんなことはない。戦には一人一人の兵の力があるからこそ勝てるのじゃ。大いなる力の源は個にあるものじゃて。さて、また此度も秀吉殿の事業承継の失敗
前回の話を覚えておいでかの?秀吉殿の最大の失敗は「家督相続」、ということじゃったと思うが、今回はそのことについて引き続き語らせてもらおうかの。秀吉殿の死後、天下を二分した関ヶ原の戦いが起こることは貴殿もご承知のことであろう。その戦の後、天下人の座は徳川家康殿のものとなり、豊臣家はさらにその
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貴殿は、物事のきっかけを考えることがおありかの?わしが歴史、と言うてもほぼ戦国時代じゃが、を好きになったきっかけは、わしがまだ中学生のころじゃったかのお。親父殿の本棚に並んでおった歴史小説を何気に読んでみたところからじゃ。父親としては息子に読ませようと思って本棚に並べておいたのでは