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【武将】第38話 修身から平天下

今日は戦国の世を実力一本で渡り歩き、一兵卒から大名にまで出世を果たした藤堂高虎殿の話でもしようかの。高虎殿は何度も主君を替えた変節漢として知られることが多いが、この時代に家臣が主を替えることは特別おかしなことではないのじゃ。むしろ主を替えられるということはそれだけの実力の持ち主であ

【武将】第37話 事業承継 其の3

今年の秋には国の行く末を決めるであろう入れ札じゃの。貴殿は行かれるご予定か?たかが自分ひとり入れ札にいかねども大勢に影響はないと思われるかもしれぬがそんなことはない。戦には一人一人の兵の力があるからこそ勝てるのじゃ。大いなる力の源は個にあるものじゃて。さて、また此度も秀吉殿の事業承継の失敗

【武将】第36話 事業承継 其の2

前回の話を覚えておいでかの?秀吉殿の最大の失敗は「家督相続」、ということじゃったと思うが、今回はそのことについて引き続き語らせてもらおうかの。秀吉殿の死後、天下を二分した関ヶ原の戦いが起こることは貴殿もご承知のことであろう。その戦の後、天下人の座は徳川家康殿のものとなり、豊臣家はさらにその

【武将】第35話 事業承継 其の1

貴殿は、物事のきっかけを考えることがおありかの?わしが歴史、と言うてもほぼ戦国時代じゃが、を好きになったきっかけは、わしがまだ中学生のころじゃったかのお。親父殿の本棚に並んでおった歴史小説を何気に読んでみたところからじゃ。父親としては息子に読ませようと思って本棚に並べておいたのでは

【武将】第34話 先を見据える

豊臣秀吉殿が小田原北条氏を滅ぼして天下人となって後の話じゃが、奥州の葛西・大崎で一揆が発生した。この一揆について、伊達政宗殿がその首謀者であるという声が挙がったことから、秀吉殿は政宗殿を呼び出して糾明することになった。秀吉殿の手元には、政宗殿が一揆を扇動したという証拠の書状もあった

【武将】第33話 価値観の共有

本多忠勝殿をご存知か?トンボがその先端にとまると、スッとまっぷたつに切れたと言われる名槍、その名も「蜻蛉切り」をひっさげ、戦場を駆け回ること50有余回。かすり傷ひとつ負ったことがなく、家康殿にはもったいない、と巷間謳われるほどの豪傑じゃ。その本多殿に並ぶ無双の勇者として、豊臣秀吉殿が絶賛し

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