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【尊徳】第3話 譲

前回、金次郎が捨て苗を育てて1俵の収穫を得たところから積小為大を体感したお話しをさせていただきましたが、今回はその次の段階、いくつかある報徳仕法の根幹となる考え方のうちで最も大切であると言っても良いでしょう、譲(じょう)についてお話しを進めさせていただきます。「譲」すなわち

【武将】第5話 勉強

扇谷上杉定正殿に仕え、勇猛で才略に富み、武事に通じた太田道灌(資長)殿という武将を存じておるか?世に、軍法の師範と言われるほどの逸材だったそうじゃ。されど、あまりに出来すぎたため、凡庸な主君に恐れられ、主に殺されるという、なんともやりきれん最期を迎えた方でもある。さてその道灌殿の若かりし頃

【武将】第4話 評価

織田信長殿が当時もっとも天下に近いと言われた今川義元殿を打ち破った「桶狭間の戦い」は存じておるかな?なぜ信長殿は、数倍もの敵に勝利することができたのか。これは一か八かの奇襲が偶然成功したという単純なものではないぞ。答えは戦後の論功行賞にある。論功行賞というのは、手柄を挙げた部下に褒

【尊徳】第2話 積小偉大

苦難の幼少期を過ごした金次郎でしたが、ではその苦難の中からどのような気付きを得たのでしょうか?大事を成しとげようと思う者は、まず小事を努めるがよい。大事をしようとして小事を怠り、できないできないと嘆きながら、行いやすいことを努めないのは小人の常である。およそ小を積めば大となるものだ

【尊徳】第1話 苦難の中に

「二宮尊徳に学ぶ豊かな生き方」と題して始まりました、本ブロマガ。様々な苦難をバネに、情熱と弛まぬ努力と智恵と、そして真心で多くの人を助けた二宮尊徳の言動を通じて、皆さんと一緒に様々なことを学び、気付き、感じていければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。本題に入る前に、瑣末な

【武将】第3話 いざというとき

我が国では古よりたびたび発生する大地震によって甚大な被害がもたらされてきた。豊臣秀吉公の治世においても伏見で大地震が発生しておってな。秀吉公の居城、伏見城が倒壊、圧死する者数百名に及んだそうじゃ。この地震のときの話じゃ。秀吉公の股肱の臣、虎退治で有名な加藤清正公はある罪によって謹慎

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