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【武将】第34話 先を見据える

豊臣秀吉殿が小田原北条氏を滅ぼして天下人となって後の話じゃが、奥州の葛西・大崎で一揆が発生した。この一揆について、伊達政宗殿がその首謀者であるという声が挙がったことから、秀吉殿は政宗殿を呼び出して糾明することになった。秀吉殿の手元には、政宗殿が一揆を扇動したという証拠の書状もあった

【武将】第33話 価値観の共有

本多忠勝殿をご存知か?トンボがその先端にとまると、スッとまっぷたつに切れたと言われる名槍、その名も「蜻蛉切り」をひっさげ、戦場を駆け回ること50有余回。かすり傷ひとつ負ったことがなく、家康殿にはもったいない、と巷間謳われるほどの豪傑じゃ。その本多殿に並ぶ無双の勇者として、豊臣秀吉殿が絶賛し

【武将】第32話 規則

今日は久しぶりに地元、小田原の話をしようかの。戦国時代の小田原と言えば北条殿じゃが、その治世において次のような話があったそうじゃ。とある諸国行脚の僧が小田原の城下に来て立札を見たところ、嘆息をもらして「北条家も大いに衰えたり。この分では遠からず滅ぶであろう」と言ったそうじゃ。それを役人が聞

【武将】第31話 褒める

加藤清正殿をご存知か?秀吉殿に幼きころから仕え各地を転戦、数々の武功を挙げ、のちに肥後一国、つまり今の熊本県を治める大名にまで出世した御仁じゃ。清正殿と言えば賤ヶ岳七本槍のひとり、虎退治、あるいは石田三成殿や小西行長殿ら文治派との確執で有名じゃから、よほど武辺一辺倒の武骨な猪武者かと思いき

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